渋滞解消などを目的に徳島自動車道で試験的に増設される車線の設置区間について、西日本高速道路が、美馬市の脇町インターチェンジ(IC)から東へ約7・5キロ地点までの暫定2車線区間で検討していることが24日、分かった。新たに2車線を設け、4車線化する。

 25日に国土交通省徳島河川国道事務所で開かれる徳島地区渋滞対策協議会で示す見通し。関係者によると、現在の本線道路の北側に、道路を拡幅するなどして2車線を整備する。一部の橋梁区間については、新たに橋を架ける方向で計画しているもようだ。

 国交省の2013~15年の平均データによると、徳島道では、周辺の4車線区間と比べて走行車両の速度が25%以上落ちる区間の割合が全体の40%に上り、渋滞は年平均7回発生している。

 今回の試験的な車線増設は、渋滞頻度などを基に同省が選定。徳島道など4路線5区間が対象となった。渋滞解消や事故防止効果を検証し、安全性や走行性の確保などサービス向上につなげることを目的としている。

 西日本高速四国支社は徳島新聞の取材に「現時点ではコメントできない」としている。