JA美馬が倉庫に保管している大麦若葉の種=美馬市美馬町

 JA美馬(美馬市)が2016年度から、耕作放棄地などで大麦若葉を栽培、加工し、健康食ブームで人気の高まっている青汁の原料を生産する。閉鎖していた製茶工場を有効利用し、農家の所得向上につなげるのが目的。JA美馬によると、大麦若葉を本格的に栽培するのは四国で初めて。

 大麦若葉は今季、JA美馬の子会社「アグリサポート美馬」が主に栽培する。農家にも薦め、計10ヘクタールの作付けを目指しており、11、12月から種をまき始める。

 収穫した大麦若葉を裁断、洗浄し、乾燥させる加工はJA美馬が手掛ける。青汁粉末の原料として製品化した後、医薬品や健康食品の製造販売を手掛ける池田薬草(三好市)を通じ、都内の卸会社に販売する。

 JA美馬が5月に新たな製茶工場棟を美馬市に整備したのに伴い、昨季限りで閉鎖していたつるぎ町の製茶工場を大麦若葉の加工場に使う。JAグループ徳島の担い手サポートセンターがJA改革を後押しするため用意した応援プログラム資金のうち、約500万円を活用。裁断機や洗浄機を購入し、来年2月に稼働させる。

 JA美馬によると、大麦若葉は冬場も栽培でき、米や野菜の補完品目となる。管内は麦の産地で、農家に普及させやすい利点もある。青汁の人気で需要も高まっていることから栽培に乗り出すことにした。

 国見明人副参事は「作りやすく、裏作用として面白い品目。将来的に、農家の所得向上に大きく貢献できるのではないか」と話している。