徳島市文化センターの耐震補強後のイメージ図(市提供)

 徳島市は25日の市議会まちづくり対策特別委員会で、新町西地区再開発事業の音楽芸術ホールに代わる施設として、閉館中の文化センターを活用するため耐震改修した場合に要する費用などの調査結果を報告した。市が2015年6月に公表した試算額30億円を超える可能性が大きい上、舞台が狭くなるなどの問題もあり、改修は困難とみられる。市は改修するかどうかの結論を9月中にも出す方針。

 市文化振興課の鈴田善美課長の説明によると、改修工事はセンターの東と南の外側に柱や梁を設置したり、ホールや舞台の上部を鉄骨で補強したりする。15年の試算時には考慮していなかったコンクリート壁の劣化防止対策の必要があることや、物価上昇のため、改修費が30億円を超える見込みで、工期は最短でも3年半かかるとした。

 また工事によって▽南側駐車場のスペースが減る▽舞台の奥行きが狭くなる▽音響や照明への影響が出る恐れがある-などの課題があることを明らかにした。その上で、建て替えを含めた他の方策も検討する考えを示した。

 市は、耐震改修をするかどうかや、改修以外の方策について12月定例会で検討結果を報告する方針を説明した。しかし、委員から「耐震改修するかどうかの結論は早期に出すべきだ」などとの意見があり、松本泰典市民環境部長は「市議会9月定例会の会期中に出すよう努めたい」と述べた。