女子100メートル障害決勝 14秒38の好記録で優勝した鳴門渦潮の藤本=鳴門ポカリスエットスタジアム

 陸上の第20回四国高校新人選手権は13日、鳴門ポカリスエットスタジアムで開幕し、男女計22種目の決勝を行った。徳島県関係では女子100メートル障害で藤本千愛(鳴門渦潮)が14秒38で優勝。男子3000メートル障害は菊川尚悟(鳴門)が9分37秒26で制し、女子やり投げは村部七海(徳島北)が40メートル94で頂点に立った。

 好記録を連発走力強化証明 藤本(鳴門渦潮)

 低い姿勢でリズム良く10台のハードルを跳び越えた。女子100メートル障害を14秒38で制した藤本(鳴門渦潮)は「追い風だったので14秒2台を狙っていた。記録は残念だが、走りは良かった」と納得の表情を浮かべた。

 午前中の予選を14秒37で通過。決勝は中盤で抜け出すと、最後までスピードを落とさなかった。2レースとも追い風参考記録で14秒44の自己ベスト更新はならなかったが14秒3台を立て続けにマークし、走力が上がっていることを証明した。

 専門は七種競技。中でも100メートル障害は最も得意な種目で、普段から走力をつける練習を中心にこなしている。一方、パワー系の砲丸投げとやり投げが苦手で、今夏のインターハイは23位に終わった。

 「得意な部分はさらに強くし、苦手な種目も克服して来年のインターハイでは8位内入賞を目指す」。四国大会優勝で得た自信を胸に飛躍を誓った。