美馬市の国道438号の三頭トンネル内で5月、牧田久前市長(75)=同市美馬町柿木=の運転するワゴン車が対向の軽乗用車と衝突し、前市長を含む6人が死傷した事故で、徳島県警が自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、前市長を9月上旬にも徳島地検に書類送検する方針を固めたことが27日、分かった。県警は、前市長が運転中、一時的な居眠り状態に陥り、中央線をはみ出したために事故が起こったと判断した。

 県警は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて書類送検する方針。捜査関係者によると、前市長は容疑を認め、事故発生時の状況について「一瞬眠ってしまい、気がつけば衝突してしまった」との趣旨の供述をしている。

 事故は5月5日午後4時15分ごろ発生。軽乗用車に乗っていた4人のうち、高松市の70代夫婦と70代男性の3人が死亡し、70代女性が外傷性くも膜下出血などで6カ月の重傷を負った。前市長と妻もけがをした。

 前市長は事故の責任を取り、同16日付で辞職した。

 6月の徳島新聞の取材に対して前市長は「責任は私にある。被害者や遺族に申し訳ない思いでいっぱいだ」と自らの過失を認め、反省の言葉を述べた。