台湾で阿波踊りを披露する阿波おどり振興協会選抜連=12日夜、台南市内の体育センター

 台湾・台南市で開かれている「南瀛(なんえい)国際民族芸術祭」(6~14日)に、徳島県が派遣した阿波おどり振興協会選抜連の30人が12、13両日、現地で阿波踊りを披露した。

 一行は12日、市内の小学校で阿波踊り教室を開き、児童約300人に踊りを手ほどきした。夜には体育センターに集まった約1200人を前にぞめきを響かせ、勇壮な男踊りと華麗な女踊りを披露。13日にも文化施設のステージで躍動感にあふれた踊りを見せ、来場者を楽しませた。会場では県職員が観光パンフレットを配って来県を呼び掛けた。

 扇連の植木亜耶佳さん(29)=高校教師、板野町川端=は「多くの人が踊りを楽しんでくれた。これをきっかけに徳島にも足を運んでほしい」と話した。

 南瀛国際民族芸術祭は台南市が1996年から2年に一度開いていて、世界十数カ国から伝統音楽や民族舞踊の団体が参加する。選抜連は14日の閉幕式でも阿波踊りを披露する。