住民との座談会で、ごみの広域処理の必要性について説明する岩城村長(中央)=佐那河内村保健センター

 佐那河内村の岩城福治村長が、村の行政課題について村民の意見を聞くため開いていた座談会が終了した。徳島市など6市町が進めているごみ処理施設の広域整備に加わるかどうかを巡っては、村長が参加に理解を求めたのに対し、住民から反対や慎重な意見が上がった。村長は村議からも意見を聞き、9月9日に開会する村議会定例会で結論を示す見通しだ。

 座談会は7月12日~8月4日、村内7カ所で開かれ、計約130人の村民が参加した。

 村長は、周辺自治体と共同で取り組む広域行政の必要性を指摘。徳島、小松島両市と勝浦、松茂、北島、石井の4町がごみ処理施設の整備に向けて協議を始めたのを受け、「村にどんなメリットがあるのか、協議に参加して見極めたい」と理解を求めた。

 6市町と村が村内に計画していた広域ごみ処理施設建設が昨年の村長選を経て頓挫した経緯を踏まえ、「村が建設候補地を出すことは考えにくい」との考えも示した。

 これに対し、住民は10人ほどが意見を述べた。多くが反対か、参加に慎重な考えで、「村が進める分別や減量化に逆行する」「広域連合では(人口が少ない)村の意見が通らない懸念がある」「広域整備に加わっても村に建設しないなら村の財政負担が大きくなるはず。その分を他の施策に回せばいい」などの声が上がった。

 徳島市に協議再開を申し入れた5市町から声が掛からなかったことを挙げ「呼び掛けがないならこちらから加わらなくてよい」「途中で協議から抜けるようなことになれば、さらにしこりが残る」といった意見もあった。

 村長は近く、村議会全員協議会で村議に意見を聞いて最終判断をすることにしている。6市町は本年度内に建設候補地を含めた整備方針を決めることにしており、村長は徳島新聞の取材に対し「対応を急ぎたい」と話している。

 徳島市の遠藤彰良市長は村の参加について「市から積極的に呼び掛けることはない」との考えを示している。村長も「協議に参加したいといっても、受け入れてくれるかどうかは分からない」としており、今後の行方は不透明だ。