徳島県警は9月2日、県タクシー協会(85社)と特殊詐欺被害の抑止に向けた協定を結ぶ。協会加盟社の計780台の運転手に協力を求め、乗客の言動から犯人や被害者と推測できる場合に情報提供してもらう。
犯人と思われる乗客に関しては、顔や服装の特徴、乗車・降車場所を110番してもらうほか、ドライブレコーダーの画像の提供を求める。被害者と思われる場合は、声を掛けて被害の有無を確認してもらう。
捜査2課によると、県内では昨年、犯人が被害者宅に現金を受け取りに行くなどした際にタクシーを利用したケースが3件あった。昨年6月には、女性客の言動を不審に思った運転手の通報で被害を防いだ。
同課の山口一巳特殊詐欺対策官は「乗客と接する運転手に協力してもらうことで被害減少につなげたい」と話している。
同様の協定を結ぶのは四国の4県警で初めて。