冠水した県道で水しぶきを上げて走る車やバイク=午前7時ごろ、徳島市北矢三町3

 徳島県内は29日午前、気圧の谷に湿った空気が流れ込んだ影響で、広い範囲で大雨となった。徳島地方気象台によると、レーダー解析で午前4時半までの1時間に那賀町付近で約110ミリ、海陽町付近で約100ミリの猛烈な雨となった。美馬市とつるぎ、那賀、海陽の3町に一時、土砂災害警戒情報が発表された。

 気象台のアメダスの観測では、午前5時52分までの1時間に上勝町福原旭で58・5ミリ、つるぎ町半田では午前3時57分までの1時間に56・0ミリの非常に激しい雨が降り、徳島市では午前7時8分までの1時間に32・5ミリを観測した。

 降り始めの28日午前10時から29日午前11時までの総雨量は、上勝町福原旭と美馬市穴吹町で98・5ミリ、那賀町木頭出原で98・0ミリ、つるぎ町半田で91・5ミリ、徳島市で81・0ミリなどとなっている。

 気象台は一時、全市町村に大雨警報を発表。雨のピークが過ぎたため、午前10時27分までに全て解除した。午後から天気は回復し、30日は晴れる見通し。気象台は地盤の緩んでいる所があるとして、土砂災害に注意するよう呼び掛けている。

◎徳島・香川用水 取水制限を一時解除

 四国4県や四国地方整備局などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は29日午前9時、徳島、香川両用水の取水制限を一時的に解除した。

 池田ダム上流では28日午前11時から29日午前8時の間に68・8ミリの雨量を観測。ダムへの水の流入量が増えたため、19日から第2次取水制限として続けてきた徳島用水17・1%、香川用水35%の供給量カットをゼロにした。

 しかし、早明浦ダム(高知県)の貯水率は29日正午現在38・9%(平年81・6%)にとどまっており、協議会によると30日朝にも再び取水制限が行われる見通し。