「汚染水対策など、看板撤去より先に進めるべきことがあるはずだ」と訴える大沼さん=徳島市幸町の自治労プラザ

 東京電力福島第1原発事故を受けて福島県双葉町から避難している大沼勇治さん(40)=茨城県古河市、自営業=の講演会が28日、徳島市の自治労プラザであった。大沼さんは事故の教訓を後世に残そうとする自身の活動や、今も避難指示が続く古里への思いなどについて語った。

 大沼さんは双葉町の道路に設置されている看板の標語「原子力 明るい未来のエネルギー」の考案者。原発事故への深い反省から、看板を事故の遺構として残すための署名活動などを行っている。

 講演では、活動の経緯や町の現状などを説明。壊れたままの家屋や分断された道路などの写真を紹介しながら「放射線量は依然として高く、復興からは程遠い。原発推進の過去が間違っていたとの真実は消えない。(町が撤去後に保管している)看板の保存・展示に向けた活動を続けたい」などと話した。

 講演会は、県内の労働組合青年部などが開いた「日本青年学生平和友好祭県祭典」の一環。