会員数の減少が続く県交通安全協会の窓口。加入率は50%を割り込んでいる=松茂町満穂の県運転免許センター

 徳島県内に16ある交通安全協会の会員離れが止まらない。加入率は1992年度まで90%を超えていたが、2009年度から50%を割り込んでいる。加入が任意で、多くのドライバーがメリットを感じていないことが要因とみられる。協会は運営費の大部分を会費で賄っており、会員離れは財政を直撃。職員の削減などで対応している協会もある。

 交通安全協会は、事故防止キャンペーンのほか、県警から委託を受けて免許の更新事務などを行っている。会費は年400円。免許の取得・更新時に運転免許センター(松茂町)にある県協会や各警察署の地区協会の窓口で支払い、入会する。

 加入率は90年度に93%だったが、05年度から50%台に下落。09年度以降は40%台に低迷している。15年度の加入率は49・6%で、会員数は6万1800人と、90年度(13万400人)の半数以下に減っている。

 会費収入は、県協会の運営費の約25%を占めている。地区協会は約50%と割合が高く、活動に支障を来している。

 海部郡地区協会は05年度、広報啓発に充てる費用が279万円だったが、13年度は43万円まで縮小した。別の地区協会では資金難から正規職員を2人から1人に削減。非正規職員の勤務時間を短縮し、活動費を捻出している協会もある。

 会員向けの特典として、交通事故で入院した際に見舞金3万円を支給したり、約270の飲食店・施設での割引サービスを始めたりして、会員の増加に努めているが、効果は上がっていない。

 入会しない理由について、徳島市の女性会社員(26)は「活動内容がよく分からない」と言い、同市の男性会社員(51)も「メリットを感じない」と話す。北島町の男性(68)は「会費の使途を詳しく公表するべきだ」と指摘している。

 こうした声を受け、協会の小倉隆史専務は「活動内容などの周知不足を感じている。各協会の活動が交通安全を支えていることを理解してほしい」と訴えている。