福井県で開かれている第18回全国障害者スポーツ大会(日本障がい者スポーツ協会など主催)2日目の14日、徳島県勢は個人6競技と団体1競技に計32人が出場し、金2、銀7、銅4の計13個のメダルを獲得した。
福井市の9・98スタジアムで行われた男子ソフトボール投げで、伊藤博美さん(72)=佐那河内村下=が金メダルに輝いた。「指導してくれたコーチのおかげ。恩返しができたと、ほっとしている」と笑顔を見せる。
59歳のころに脳出血を患い、左半身にまひが残る。リハビリを兼ね、筋力や体力を維持しようと今年5月から陸上競技を始めた。「良い出会いがたくさんあった。これからも楽しみながらやっていきたい」と語る伊藤さん。砲丸投げでも銅メダルを取った。
同スタジアムで行われた男子陸上100メートル(聴覚障害)では、上西康弘さん(41)=藍住町勝瑞、会社員=が1位になり、13日の陸上200メートルとの二冠を達成した。「自己記録更新はできなかったが1位を取れて良かった」と喜んだ。
最終日の15日、県勢は陸上とフライングディスクに8人が出場し、グランドソフトボールが3位決定戦で東京代表に挑む。