徳島大工学部電気電子工学科2年の板東麻耶さん(21)が、9月にブルガリアで開かれる「ARDF(アマチュア無線方向探索)世界選手権大会」に、日本代表として出場する。板東さんは「レベルが高いので緊張するが、少しでも良い成績を残せるように健闘したい」と意気込んでいる。
ARDFは、一定の競技地域内に隠された無線送信機を探し出す競技。参加者は受信機を持ち、音の強弱や方向を手がかりに送信機を探索する。発見した送信機の数が多い方が上位となり、同数の場合は早くゴールにたどり着いた方が勝ちとなる。
板東さんは、2015年11月に滋賀県で開かれた全日本ARDF競技大会に競技者183人のうちの1人として出場、4人が競い合った「女性・年齢制限なし」のクラスで優勝して世界大会への切符を手に入れた。
中学2年の時、アマチュア無線の大会に出ていた父の秀安さん(47)の誘いで始めた。その後、年3、4回は各地の地方大会に出場するなどして腕を磨き、大学受験などによる一時休止を挟んで入学後に再開した。休日は父や県内の仲間らと練習し、音の大きさや反射を考えながら距離感をつかむ訓練を積んできた。
世界大会は9月3~9日に行われ、性別や年齢で区分された10部門から24人が日本代表として出場する。