全国のヒョウタン愛好家でつくる「全日本愛瓢(あいひょう)会」の第41回展示会(6月、大分県日出町)で、生藤(いけふじ)嘉男さん(69)=北島町高房、建設業=の作品が、最高賞の内閣総理大臣賞に輝いた。県人の同賞受賞は初めて。
生藤さんが出品したのは、全長2メートル60センチにも育ったナガビョウタン。胴回りの一番太いところが70センチ、細いところは45センチというめりはりの利いたプロポーションが評価され、全出品作約323点から最高賞に選ばれた。
生藤さんは、苗の定植後1カ月の間は水や肥料をやらず、根の成長を促すという独自の工夫を凝らし、2014年2月から7カ月かけて育て上げた。
ヒョウタン栽培歴20年の生藤さんは、12年の展示会で第2席の農林水産大臣賞を受賞し、13、14年には日本大瓢大賞に選ばれている。
ヒョウタン愛好家として最高の栄誉に「長年の試行錯誤が報われたようで、うれしい」と話す生藤さん。それでも、100パーセントは納得しておらず、「満足した時点で進歩は止まる。『次はもっといいものを』という気持ちで、挑戦を続けたい」と意欲を見せている。