輪になって踊る参加者=神山町下分の焼山寺

 神山町下分の四国霊場12番札所・焼山寺で8月30日夜、恒例の「おこもり法要」が営まれた。町内で増えている移住者や外国人らも大勢姿を見せ、伝統の「回り踊り」などを楽しんだ。

 町内の桜花連の50人が阿波踊りを披露。見物客も次々と踊りに加わり、約100人が幾重にも連なり、輪を描きながら乱舞を繰り広げた。

 最後に住民10人余りが、古くから地元に伝わる回り踊りを披露。「エーサッサエイ、ヤイ」などの軽快な掛け声に合わせ、両手を体の前で上げ下げする独特の動きで、観客を沸かせた。

 会場には焼山寺保勝会が約500個の灯籠(とうろう)を設置し、幻想的な空間を演出。100発の花火も打ち上げられ、行く夏を惜しんだ。

 保勝会の阿部悦宏(よしひろ)さん(75)によると、30年前ほどまでは隣接する美郷村(現吉野川市美郷)や勝浦町からも来場者があり、輪になって踊り明かしたという。その後、衰退したが、最近は移住者らの姿が目立つようになり、にぎわいが戻りつつある。

 娘2人と訪れた林芳和さん(30)=同町阿野、会社員=は「毎年来ているが、年々人が増えており、熱気を感じる。すごくいいことだと思う」と話した。