佐那河内村の岩城福治村長は2日、村議会の議員協議会で、徳島市など6市町がごみ処理施設整備に向けて進めている協議への参加を申し入れない意向を明らかにした。議会側も了承した。

 協議会は村議全8人と村長らが出席し、非公開で行われた。村議によると、村長は参加しない理由について▽村からごみ処理施設の建設候補地を出すことはできない▽多額の負担金が必要になる可能性がある▽途中で協議から抜けるようなことになれば周辺市町との関係が壊れる-などを挙げた。

 一方で、6市町から参加を持ち掛けられれば、検討する考えも示した。ただ、徳島市の遠藤彰良市長は「積極的に(参加を)呼び掛けることはない」との考えを示しており、村が協議に加わる可能性は極めて低い。

 協議会終了後、村長は徳島新聞の取材に対し「(村議会9月定例会開会日の)9日に説明する」と話した。

 村長は村議会6月定例会で「メリットを見極めたい」として、協議参加へ前向きな考えを表明。7、8月に村民との座談会を開いて理解を求めたが、反対や慎重な意見が上がった。