地域への感謝を込め、ピザ窯を造り上げた武蔵野大生と中田さん(右端)=阿南市水井町

 阿南市加茂谷地区で農業ボランティア実習中の武蔵野大(東京)の学生が、移動式のピザ窯造りに取り組んだ。実習を受け入れてもらっている地域住民への恩返しで、住民グループ「加茂谷元気なまちづくり会」が、催しなどで活用する。

 ピザ窯は煙突を含めて高さ約2・6メートル、幅1・2メートル、奥行き1・2メートル。学生8人が鉄工業を営む中田泰之さん(52)=同市水井町西=らの指導で、蛭子神社集会所(同市水井町中野)駐車場で作業した。耐火セメントを使って、耐火れんがを半円状に組み、中田さんが溶接した鉄製の台座を付けた。1~2週間ほどでセメントが乾くと、完成する。

 普段は集会所駐車場に保管する。まちづくり会は秋の「かもかもフェスタ」、春の「加茂谷鯉(こい)まつり」などの恒例行事で活用する予定だ。

 武蔵野大の学生は昨年、加茂谷地区を訪れた記念に、イチゴやスダチを描いた看板を作り、産直市用の集荷場に取り付けた。今年は住民から、地域の催しで地元産食材を使ったピザを振る舞えるよう、移動式の窯のリクエストがあり、作業に汗を流した。

 環境システム学科1年の外谷場(とやば)大智さん(18)は「みんなで造り上げたので達成感がある。長く使ってもらえるとうれしい」と顔をほころばせた。

 武蔵野大の農業実習は2014年に始まった。今年は8月23日から9月11日まで行い、78人が5班に分かれてスダチの収穫、チンゲンサイの植え付けなどを体験する。