根木さん(中央)と車いすバスケットボールを体験する高川原小児童=同校

根木さん(中央)と車いすバスケットボールを体験する高川原小児童=同校

 石井町の高川原小学校で3日、男子車いすバスケットボールの元日本代表主将で、パラリンピック・シドニー大会に出場した根木(ねぎ)慎志さん(51)=岡山県出身=の特別授業があり、児童260人が障害者スポーツへの理解を深めた。

 5、6年生の代表20人が車いすに乗り、4チームに分かれて3分間の試合に挑戦。思うように動けず、ゴールが遠く感じる中、仲間と協力しながらボールを追った。根木さんが軽快なドリブルや片手での正確なシュートを披露すると、児童から歓声が上がった。

 講演も行われ、根木さんは「一人一人が立場を超えて理解し支え合えば、障害という言葉や偏見は消していけるはず」と訴えた。

 競技を体験した5年の井内煌(こう)君(10)は「体に力が入らず、ボールが重く感じ、障害者スポーツはすごいと思った。テレビでパラリンピックを応援したい」と話した。

 日本財団(東京)が小中高校を対象に本年度から始めた「あすチャレ!スクール」事業の一環。高川原小は全国250件余りの応募から県内で唯一選ばれた。