富永さん(左)から手話を教わる生徒=吉野中

 阿波市吉野町の吉野中学校の2、3年生が、「障害」をテーマにしたオリジナル人権劇を作った。聴覚障害のある中学生と同級生との交流を通して障害者への理解を呼び掛ける内容で、4日の同校文化祭で上演する。

 劇は、聴覚障害のある女子中学生が同級生との仲を深めながらも、以前に耳が聞こえないことから誤解を与えて友達を傷つけた経験があり、関係をどう築いていくか悩むというストーリー。元原美由希さん(15)=3年=が脚本を手掛けた。3人が出演し、8人が音響やナレーションなどを担当する。

 同校の人権劇は40年以上続く伝統行事。テーマは2年前から市人権擁護地区委員と話し合って決めている。

 元原さんは、以前暮らしていた大阪府の小学校に障害のある同級生がいた。4月に障害を理由とする不当な差別を禁じる障害者差別解消法が施行されたことを受け、多くの人に理解を呼び掛けるとともに、自分自身も障害について改めて考えようと提案した。

 生徒は8月中旬から練習を開始。10年以上の手話経験がある富永多喜子さん(68)=上板町高磯=に手話を教わり、劇中の会話に取り入れた。

 主役を務める髙橋愛璃さん(13)と、小原衣理さん(13)=ともに2年=は「障害者との交流などについて考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 4日は午前10時半ごろから、同校体育館で上演する。住民も鑑賞できる。