福井県で開かれていた第18回全国障害者スポーツ大会(日本障がい者スポーツ協会など主催)最終日の15日、徳島県勢は陸上など3競技に22人が出場し、銀1、銅2の計3個のメダルを獲得した。今大会の県勢のメダルは金3、銀9、銅9の計21個となり、前回大会の19個を上回る活躍を見せた。
陸上は福井市の9・98スタジアムで行われ、女子ソフトボール投げ(車いす)の後藤美香さん(48)=徳島市南庄町5=が6メートル81で2位に入った。20代で陸上を始めた後藤さんは初めて6メートルの壁を越える自己新記録で銀メダルを獲得。「最初は見間違いかと思うほどびっくりした」と笑顔で振り返った。
混合400メートルリレーには吉田勝美さん(20)=小松島市堀川町、藤龍大さん(18)=みなと高等学園3年、小林仁さん(17)=国府支援学校高等部3年、横田一斗さん(14)=国府支援学校中等部3年=の4人が出場し3位と健闘。藤さんは「支えてくれた人たちに感謝したい」と喜びをかみしめた。
永平寺町の松岡総合運動公園you meパークであったグランドソフトボールは、県チームが3位決定戦を3-2で制した。5回表に決勝点となる本塁打を放った中妻智也主将(27)=徳島市佐古八番町、鍼灸師=は「全員でつないでつかんだ勝利。優勝を目指していたので悔しさもあるが、最後に勝てて良かった」と話した。
競技終了後、9・98スタジアムで閉会式があった。県選手団の選手、役員らは16日に帰県する。来年の第19回大会は茨城県で開かれる。