徳島県鳴門市鳴門町の雑貨屋ISLAND(アイランド)が、海岸でガラスのかけらを拾って持ち込むと、商品やクラフト体験の料金を割り引くサービスを始めた。ガラスのかけらを地域通貨として使うことで海岸をきれいにする「ビーチマネー」活動と呼ばれる取り組みで、協力店「ビーチマネーショップ」に県内で初めて加盟した。
「ビーチマネー」活動は2007年に神奈川県湘南地域で始まった。海辺でごみを拾う中で、ガラスのかけらも一緒に探して運営事務局(静岡県南伊豆町)に加盟申請した協力店に持って行くと、各種サービスが受けられる。協力店は9月21日時点で、16都府県とハワイ、台湾などに計152店舗まで広がっている。
アイランドではガラス1個につきスタンプが一つもらえ、スタンプを25ためると500円券として使える。ガラスは角がなく丸みを帯び、直径3センチ以上あることが条件。3センチ未満のものは複数を集めて合わせて3センチになれば1個とみなす。
閑(かん)俊雄代表が雑誌でビーチマネーのことを知り、海岸がきれいになる上、ガラスのかけらはクラフト体験の材料として再利用もできると考え、協力店に名乗りを上げた。
閑代表は「活動を通して地域の人と一緒に海をきれいにし、海を愛する心を育んでいきたい」と話している。