7日開幕するパラリンピック・リオデジャネイロ大会に向け、阿南市でボート競技の混合ダブルスカルに初出場する同市羽ノ浦町出身の有吉利枝さん(37)=横浜市=の応援ムードが高まっている。市役所や母校の富岡東高校、羽ノ浦中学校に懸垂幕などが設置され、関係者は「市を挙げて声援を送ろう」と意気込んでいる。
阿南市は、8月30日から市庁舎横にある富岡雨水ポンプ場に懸垂幕(縦6・6メートル、横1・1メートル)を掲げている。1日の市議会では岩浅嘉仁市長が「不断の努力で出場を果たした有吉さんは市民の誇り。素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを願う」とエールを送った。
富岡東高では、同窓会が1日、校舎の外壁に「祝 リオデジャネイロパラリンピック出場 有吉利枝(H10卒業)」と書かれた懸垂幕(縦12メートル、横0・6メートル)を掲げた。橋本芳郎同窓会長(49)=同市那賀川町中島、歯科医=は「精いっぱいの応援と市民への周知にと考えた。活躍を期待している」と話す。
羽ノ浦中も1日、校門脇に出場を祝う立て看板(縦1・5メートル、横0・6メートル)を設置した。領田佳之校長が同日の始業式で全生徒に有吉さんを紹介し、「卒業生の活躍を応援しましょう」と呼び掛けた。
有吉さんの母・弘子さん(63)=同市羽ノ浦町=は「地元で熱心に応援してもらえてうれしい。いろんなことに頑張ってきた子で、リオでは試合を楽しんで来てと伝えた」と話した。