徳島県労働者福祉協議会は27日~来年1月25日、徳島市昭和町3のわーくぴあ徳島で、定住外国人向けの自動車運転免許証の取得支援講座を初めて開く。教習所に入る前に、法令用語など学科試験特有の日本語の読解力をつけてもらい、スムーズな取得につなげる。
日常会話に困らない程度の語学力がある定住外国人が対象で、日本語教育に取り組む「JTMとくしま日本語ネットワーク」のメンバーと広沢自動車学校(徳島市南田宮2)の教官が、日本語講座を週2回、学科講座を週1回開く。滞在期間が限られている技能実習生や留学生は受講できない。
労働者福祉協議会によると、日常会話であまり使わない「危険が潜む」「方向を転じる」といった言葉や動詞の活用を理解できず、免許取得を諦める外国人が少なくない。
県内在住の外国人は5012人(15年末、法務省統計)いるが、県運転免許センターによると、免許取得者は1533人(8月26日時点)と3割程度にとどまっている。
協議会の兼松文子事務局次長は「免許を取って仕事や日常生活に役立ててほしい」と受講を呼び掛けている。
募集人員は12人で先着順。受講無料だがテキスト代が必要。問い合わせは協議会<電088(625)8387>。