海陽町奥浦の住民でつくる総合型地域スポーツクラブ「海陽愛あいクラブ」は10日、県内有数のサーフスポットとして知られる同町宍喰浦の宍喰海岸で、サーフィンの初心者向け教室を初めて開く。サーフィンが2020年の東京五輪の競技に決まったことから、多くの人に魅力を体感してもらおうと企画した。「サーフィンの町」をPRするとともに競技人口の拡大にもつなげたい考えだ。
町体育協会サーフィン部の部員5人が講師となり、午前9時半から2時間、手で水をかくパドリング、ボードの上に立つテークオフなどの基本動作を教える。小学生以上が対象で定員は20人。ボードやウエットスーツはクラブで用意する。
サーフィン部の永原レキ部長(34)らが「五輪の追加競技としてサーフィンが注目されている。有名なサーフスポットがある海陽町で魅力を伝えたい」と、教室開催を検討。海部郡の体験型観光に取り組む「南阿波よくばり体験推進協議会」、牟岐町の県立牟岐少年自然の家が、道具のレンタルに協力した。
県スポーツ振興財団の助成金約8万円を利用し、参加料は1800円と、サーフショップなどが開いている初心者講習会と比べて半額以下に抑えた。
町内には、大波が生まれ「カイフポイント」として世界にも知られるサーフスポットがある。近くポルトガルで開かれるサーフィンの国際ジュニア大会に日本代表として町内在住の3選手が出場するなど東京五輪に向けた有望選手もいる。
サーフィン教室の申し込みは先着順で、7日締め切り。水着やビーチサンダルは持参し、小学生は保護者の同伴が必要。問い合わせは愛あいクラブ<電0884(73)3960>。