デザイン作品の公募展で国内最高峰の「第101回二科展デザイン部」の自由テーマ・イラスト部門で、四国大生活科学部生活科学科の学生9人の作品が入選した。四国大から同時入選した人数としては過去最多となり、入選者は喜びを分かち合っている。
受賞した学生は同学科のデザインコース所属の1~4年生9人。同大から学生が複数入選した例はこれまでもあったが、6人が最多だった。
入選した9人のうち、3年の山本真子さん(20)は画面いっぱいに恐竜を描いた。体全体にペイズリーや三日月などの柄をちりばめ、油性と水性ペンを使ってポップに仕上げた。1年の杉本早さん(19)は食事の支度をするヒヨコの家族を挿絵風に表現し、温かな家庭の一コマを描き出した。入選作は、それぞれ自由な発想に基づいた個性豊かな作品ばかりとなっている。
二科展への出品は自由で単位の取得にも関係ないが、今年は23人が出品した。指導する坂野美恵子教授によると、出品者は年々増えているという。
学生は5月ごろから制作を始め、授業の合間や放課後、休日などを使いながら、学生同士が励まし合って取り組んできた。入選した4年の角石理奈さん(21)は「みんなで切磋琢磨して頑張ったからこその入選。9人で入選できてうれしいし、誇らしい」と喜びを表した。
自由テーマ・イラスト部門には549点の応募があり、119点が入選した。二科展は12日まで東京・国立新美術館で開かれている。