東みよし町出身の人気競艇選手、西岡育未さん(23)の妹成美さん(22)が、ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)を修了し、四国初の姉妹選手が誕生した。成美さんは、11月26日にボートレース鳴門(鳴門市撫養町)でデビューする。2人は「いつか直接対決したい」と夢を描いている。

 成美さんは、2015年5月にデビューした育未さんの活躍に憧れ、17年10月に高知県立大(高知市)を休学して養成所に入った。1年間訓練を積み、同期の男女24人とのリーグ戦で7位の勝率を挙げた。

 特技は、負けん気の強さを生かした「まくり」。外側からコーナーを高速で旋回し、豪快に他の選手を抜き去る。養成所で女子トップレーサー小野生奈選手にこつを教わり、身に付けた。

 姉の育未さんは「いくみん」の愛称でファンに親しまれ、全国のレース場や場外舟券売り場のトークショーに呼ばれる人気選手。年間20節以上に出場し、冷静な判断力を武器に勝率を上げつつある。

 「早く姉に追いつきたい」と意気込む成美さんに、育未さんは「成美はターンがしっかりしていてスピードもある。妹には負けられない」と刺激を受けている。

 父親の泰司さん(50)=東みよし町加茂、会社員=は「互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、2人ともファンに愛される選手になってほしい」とエールを送っている。