心を込めて書いた入浴木を見せる神領小3年生=神山町の同校

心を込めて書いた入浴木を見せる神領小3年生=神山町の同校

 神山町神領の神山温泉で、お年寄りへ感謝を書いた「入浴木」を湯船に浮かべる「ありがとう風呂」が、今年も10日から30日まで開かれる。神山温泉から依頼された町内の神領、広野の両小学校の全児童が、町産ヒノキを使った入浴木の準備を進めている。

 神領小では、3年生14人が図工の時間に作った。長さ10センチ、幅6センチ、厚さ1センチの板にカラフルな油性ペンで動物や富士山を描き、「無理しないでね」「長いきしてね」「早くけがが治りますように」などと書いた。眞鍋こよみさん(9)は「心を込めた書いた思いが届いて、温泉で元気になってほしい」と話した。

 ありがとう風呂は、敬老の日(19日)の前後に心も体も温まってもらおうと、三重県の温泉施設が6年前に始めた。神山温泉によると、昨年は39都道府県の147施設が行った。