怪フォーラムを盛り上げた三好市の妖怪=2015年9月、岩手県遠野市

 「ゲゲゲの鬼太郎」で知られ、昨年11月に亡くなった漫画家水木しげるさんの故郷・鳥取県境港市で11日、妖怪伝説による地域活性化を考える「怪フォーラム」が開かれる。妖怪伝説を生かした地域づくりを進める徳島県が鳥取、岩手両県と共に主催する行事で、水木さんをテーマにしたトークイベントや、国内外の妖怪アートを集めた「世界妖怪芸術祭」を催し、妖怪漫画の巨匠をしのぶ。

 トークイベントは、水木さんと親交の深かった作家の荒俣宏さんや京極夏彦さん、民俗学者の小松和彦さんらが、水木さんとの思い出や世界の妖怪にまつわる逸話を対談形式で披露する。「怪遺産と地域振興~水木先生が残したもの」と題したパネル討論には、3県の知事が加わる。

 世界妖怪芸術祭は、水木さんの妖怪とコラボした日本画やアジアの妖怪愛好者が描いたイラスト、妖怪フィギュアなどを展示。鬼太郎ファミリーなどの着ぐるみが練り歩く「妖怪大行進」もあり、三好市山城町の住民団体「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」のメンバーが、こなきじじいや大天狗、山爺などのご当地妖怪に扮する。

 10日の前夜祭では作家の宮部みゆきさんと京極さんによる朗読会や交流会が開かれる。11日のトークイベントの模様はネット動画配信サイト「ニコニコ生放送」で中継される。

 フォーラムは2012年から、世界妖怪協会が「怪遺産」に認定している三好、境港(鳥取)、遠野(岩手)の3市で開かれており、今回で5回目。