那賀町教委は2017年度にも、同町木頭和無田の木頭小学校と木頭中学校を統合し、県内初の小中一貫校に移行させる。従来の「6・3」制に代わり、9年間の一貫したカリキュラムを導入。切れ目の無い教育環境を整えるとともに、複式学級の回避を図る狙いがある。

 木頭小の16年度の児童数は20人、教員は8人。木頭中は生徒23人、教員11人。両校は11年度に校舎を統合している。小中一貫校に移行すれば、学年区分の変更や指導内容の前倒し、新教科の創設などが学校側の裁量で可能になる。

 町教委は小中一貫校への移行を探るため、教師らでつくる那賀郡教育会に研究会を設け、7月末から新カリキュラムの編成などを検討してきた。学年の区切りを「6・3」制から「4・3・2(前期・中期・後期)」制に変更するなどの案が浮上しているという。

 今後、研究会でまとめる試案を基に、住民や元教員らでつくる有識者会合や保護者との協議、町教育委員会規則の改正などを経て、早ければ来春の導入が見込まれている。

 木頭小、中両校では児童・生徒の減少に歯止めがかからず、木頭小は11年度から2学年ごとの複式学級に移行しており、木頭中も18年度には複式学級になる見通しとなっていた。

 しかし小中一貫校に移行し、中学教諭が小学生を教えるといった弾力的運用を図ることで教員を確保すれば、複式学級を回避することが法律で認められている。このため小中一貫校移行により、学年ごとの単独学級維持を目指すことにした。

 学校教育法によると、小中一貫校には、独立した両校が連携する「併設型小中一貫校」と、完全に一つの学校になる「義務教育学校」の2種類があり、木頭小、中学校は「併設型」を目指す。

 県内公立校での中高一貫校は県立城ノ内、県立川島、県立富岡東の3校があるが、小中では初めて。県教委によると、全国の小中一貫校は併設型が117件、義務教育学校型は22校設置されている。

 尾崎隆敏町教育長は「複式学級の回避を図るだけではなく、小中一貫の英語教育導入といった特色づくりも考えたい」と話している。