「michizoiシネマ徳島」のオープンに向け、準備を進める瀧口さん=勝浦町生名

 勝浦町生名の県道沿いに、毎週水曜夜限定のミニシアター「michizoiシネマ徳島」がオープンする。若者らが気軽に立ち寄り、交流できる場をつくろうと、地元住民が企画・開設した。初回は31日午後8時から、スウェーデンのラブコメディー「シンプル・シモン」を上映する。

 地元の和菓子店「滝口清水堂」の倉庫(約105平方メートル)に、270インチのスクリーンと約25人分の座席などを整備した。

 初期費用がかからず誰でも映画を上映できるサービス「popcorn(ポップコーン)」を利用。観賞者は、ポップコーンのサイトで会員登録(無料)して予約する。代金は1ドリンク(コーヒーやコーラなど)込みで1人1500円。お菓子などの持ち込み可。

 シアターを開設する滝口清水堂の3代目、瀧口明洋さん(26)=同町中角=と、クリエイターの秋山諒太さん(29)=同町坂本=は「若者が集まって何かが生まれる場所にもしたい」と話している。

 初回上映する「シンプル・シモン」は発達障害の一つ、アスペルガー症候群の少年シモンが、兄のために恋人探しに奔走する物語。次回以降の上映作品は観客の希望を踏まえて決める。