育てる会の竹内理事長からポスターを受け取る県の吉田保健福祉部長(左)=県庁

 徳島の盲導犬を育てる会(徳島市)は9日、視覚障害者への配慮を呼び掛けるために同会が作製した啓発ポスターを全国に広めてもらおうと、47都道府県分のポスターを徳島県に贈った。県は近く他の46都道府県の担当部局に発送する。

 ポスターはB3判の12枚一組で、2015年10月に徳島市で全盲の山橋衛二さん=当時(50)=がバックしてきたトラックにひかれて死亡し、一緒にいた盲導犬も死んだ事故を受けて作られた。「見えない僕は音が頼りなんだ」など、山橋さんが生前語っていた言葉が記されている。

 県庁であった贈呈式で、育てる会の竹内保彦理事長からポスターを受け取った県の吉田英一郎保健福祉部長は「言葉に重みがあり、説得力がある。今後の啓発活動に役立てていきたい」と話した。

 県は山橋さんの事故を受け、警報音装置が付いた自動車に装置の使用を義務化する全国初の条例を15年12月に制定した。会では視覚障害者の訴えを全国に広げるため、他の都道府県にもポスターを送ってもらえるよう県に依頼していた。