上勝町は、経営不振で来年1月に休業する第3セクター「上勝バイオ」の負債解消などのため、同社に補助金として1億5千万円を支出する。2016年度一般会計補正予算案に盛り込み、9日開会した町議会9月定例会に提出した。

 再建支援補助金の名目で、一般財源を充てる。詳細な使途は明らかにしていないが、花本靖町長らが個人保証して4月に金融機関から借りた運転資金2千万円のほか、運送業者や資材業者ら町内外の取引先への未払い金の返済に多くを充てる。残りを休業中の建物や機材の維持費に使うとみられる。

 花本靖町長は提案理由の説明で「休業に向けて事業の縮小を進める一方、新たな経営者による会社の存続、再建について模索しているが、いずれにしても負債の解消が不可欠」と理解を求めた。

 同社は近年、製造している人工ホダ木の一部で黒カビが発生したり、栽培するシイタケが小ぶりになったりする問題が出て経営が悪化。14年度に町から2億6千万円の増資を受けたものの、同年度は5478万円、15年度は5702万円の純損失を出していた。

 従業員74人(臨時職員43人を含む、3月末時点)は、12月末までに残務処理要員を除き全員を解雇する。同社は現時点の負債額を明らかにしていない。

 町は同社の資本金3億4400万円のうち3億3040万円を出資。経営支援として2000年にも工場設備や敷地を約4億9千万円で購入した。花本町長は取材に対し、「13日の町議会全員協議会で説明する」とだけ話した。