2015年に徳島県警本部と県内13署に寄せられた犯罪被害などの相談件数は前年より1898件多い2万4083件で、過去最多となった。特殊詐欺の相談は1642件で前年(1121件)の約1・5倍に増加。県警の警察総合相談センターは「不安を感じたらすぐ相談して」と呼び掛けている。
センターによると、最も多かったのは暴行や特殊詐欺など刑事事件に関する相談の5228件(前年比939件増)で、全体の2割を占めた。
特殊詐欺の内訳は「有料サイトの未納料金を支払わなければ法的手段を取るという文面のメールが送られてきた」などの架空請求が584件で最も多く、次いでおれおれ詐欺506件。「市町村職員を名乗る人から『還付金があるので手続きをするように』と言われた」などの還付金詐欺が221件と続いた。
他に目立ったのは、県警への苦情や、内容の確認ができない「その他・意味不明」の2743件(148件増)。統計項目に加わった2009年(273件)の約10倍で「天井から消毒液をまかれた」など、事実確認ができなかったり対応に長時間を要したりするものもあった。
一方、16年の相談件数は8月末時点で前年同期比482件増の1万6200件に上っている。センターは「特殊詐欺は、現金を振り込んでしまった後で相談が寄せられることもある。振り込む前に早めの相談を」としている。
相談はセンター<電#9110>または<電088(653)9110>。