「力を出し切って」。リオデジャネイロ・パラリンピックの柔道男子100キロ超級に徳島視覚支援学校出身の正木健人選手(29)=奈良県天理市、エイベックス=が出場した10日夜、家族や恩師はテレビ画面越しに声援を送った。

 兵庫県南あわじ市の実家では、母優子さん(58)が「健人、頑張れ」と声を掛け続けた。津市に住む兄勇人さん(32)ら親族も駆け付け、25人が試合の行方を見守った。

 1回戦に臨む正木選手が画面に映ると歓声が上がった。鮮やかな払い腰での一本勝ちに、優子さんは「気合の入った表情をしていてほっとした。この調子で勝ち進んでほしい」と声を弾ませた。

 徳島で柔道をするよう正木選手を誘った高垣治さん(48)=徳島市八万町弐丈、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師=は、同市内でテレビ観戦した。1、2回戦を見て「技の切れ、繰り出すタイミングとも申し分ない」と感心した様子。「2試合とも得意技の払い腰でものにしたのは大きい。勢いに乗れそう」と期待を膨らませた。