カープ優勝に歓喜し、乾杯するファン=徳島市の居酒屋「タイフーン」

 広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた10日夜、徳島県内でもファンや球団OBが歓喜の声を上げた。この瞬間を待ち続けたファンは新たな歴史の一幕を祝い、日本一に期待を寄せた。

 広島ファンが集う居酒屋「タイフーン」(徳島市北常三島町2)には、26席の店内に約30人のファンが赤いユニホームをまとって詰め掛け、立ったまま店内のテレビに見入る人もいた。

 9回裏に3アウトを奪うと店内は大歓声に包まれた。飛び跳ねながら抱き合う人、手で顔を覆う人。乾杯が何度も続いた。

 床に座り込んだ店主の玉井伸明さん(51)は、小学5年からのファン。普通の居酒屋としてオープンした店はファンがファンを呼び、いつの間にか広島グッズであふれた。「こんな日が来るなんて。カープが夢も、お客さんとの縁もくれた」と目頭を押さえた。

 OBも感慨深げ。広島に投手として1966年から9年間在籍し、59勝を挙げた白石静生さん(72)=徳島市八万町橋本=は自宅で観戦し「長年にわたり他チームの引き立て役だったが、やっと主役になった」と喜んだ。生え抜きの若手が原動力となったことを評価し「球団伝統の育成力が実を結んだ。日本一を目指して」と次の頂に目を向けた。