正木選手の銅メダルを喜ぶ家族ら=11日午前6時33分、兵庫県南あわじ市

 「よくやった」。リオデジャネイロ・パラリンピックの柔道男子100キロ超級で徳島視覚支援学校出身の正木健人選手(29)=奈良県天理市=が銅メダルを獲得した11日、家族や恩師は健闘をたたえ、2大会連続のメダル獲得を喜んだ。

 準決勝敗戦後に行われた3位決定戦。正木選手の兵庫県南あわじ市の実家では家族ら25人がテレビ中継を見守った。豪快な払い腰で一本勝ちし銅メダルを決めた瞬間、スティックバルーンや日の丸の小旗を振り、「よく頑張った」と歓声を上げた。

 初出場で金メダルを獲得した前回のロンドン大会とは違い、他国の強豪に追われる立場となった。母優子さん(58)は「大変な重圧の中で手にしたメダル。前回の金メダル以上に価値がある」と笑顔を見せた。兄勇人さん(32)は、試合直後に涙を流す正木選手を見て「健人は銅メダルに終わった悔しさで泣いたのだろう。4年後につなげて」と力を込めた。

 正木選手の母校・南淡中の柔道部には徳島県出身者が4人いる。下宿先のテレビで観戦した板野町出身の池田凱翔主将(15)=3年=は「何度も稽古してくれた先輩がメダルを取ったのはうれしい」。憧れの先輩の活躍ぶりに感激した様子で、興奮気味に語った。

 徳島視覚支援学校で柔道に打ち込むよう正木選手を誘った高垣治さん(48)=徳島市八万町弐丈、鍼灸マッサージ師=は自宅でテレビ観戦し「昔よりもスタミナがつき、最後まで息が上がらなくなった」と教え子の成長に目を細めた。4年後の東京大会を見据え「重圧は今回より大きいと思うが、さらに力を伸ばしてほしい」とエールを送った。