徳島県は12日、大気汚染防止法と水質汚濁防止法に基づき2015年度の大気や水質の測定結果を公表した。「微小粒子状物質(PM2・5)」は調査地点10カ所のうち阿南、美馬両市の2カ所で環境基準を満たさなかった。
15年度の測定結果は≪別表≫の通り。PM2・5の環境基準は1立方メートル当たり年平均15マイクログラム以下(長期基準)と、1日平均35マイクログラム以下(短期基準)の両方をクリアしなければならない。阿南市では短期基準を0・4マイクログラム上回る日が1日あり、美馬市では長期基準を0・1マイクログラム超えた。14年度は4カ所で基準を超過していた。
有害大気汚染物質の調査では「マンガンおよびその化合物」を測定した県内2カ所のうち、阿南市の1カ所で指針値(1立方メートル当たり0・14マイクログラム)を上回る0・43マイクログラムが検出された。県環境管理課は15年7月、同市でマンガンを排出している工場1カ所を指導し、対策を求めた。
公共用水域(河川26、海域11水域)と地下水(20市町村の49地点)の調査では、継続監視の対象となっている鳴門市里浦町の1地点で「硝酸性窒素および亜硝酸性窒素」が基準値(1リットル当たり10ミリグラム)を上回る13ミリグラム検出された。県環境管理課によると基準超過は局地的で、井戸の所有者に飲まないよう注意を促している。