児島勝被告

 領収書を偽造して政務活動費をだまし取ったとして、虚偽有印公文書作成・同行使と詐欺の罪に問われた元徳島県議児島勝被告(64)=阿南市羽ノ浦町中庄=の初公判が12日、徳島地裁であった。検察側は「計画的かつ巧妙な犯行。政務活動費の制度への信頼を損ないかねず、結果は重大」として懲役1年6月を求刑し、即日結審した。判決公判は10月12日に開かれる。

 検察側は冒頭陳述で「政務活動費を接待交際費などに支出し、毎年度交付額を使い切っていた。虚偽の領収書を作成し、支出の総額を水増ししたり架空の支払額を書き入れたりして政務活動費の返還を免れようとした」と指摘した。

 弁護側は最終弁論で「被害金額は広い意味で政務活動に費やし、私的な使用はない。立件額を上回る額を県に返還し、議員辞職もした」と執行猶予付きの判決を求めた。

 児島被告は起訴内容を認め、「有権者や支援者らにご迷惑をお掛けした」と謝罪した。

 起訴状などによると、児島被告は2009~13年度に政務活動費(12年度までは政務調査費)計約1140万円を交付されたが、余った政務活動費の返還を免れようと企て、日付や金額を書き換えた領収書を作成。虚偽の収支報告書を議会事務局に提出し、計約566万円を不正受給したとしている。

 児島被告は14年10月に議員を辞職。09~13年度に受給した政務活動費のうち、不正が疑われる計約710万円を県に返還している。