閉会式で行進する優勝した川島の選手たち=14日、鳴門オロナミンC球場

 高校野球の第71回徳島県秋季大会は14日、川島が初優勝を飾り、延べ8日間の熱戦に幕を閉じた。昨秋の四国大会に出場した鳴門勢など3校が準々決勝までに姿を消し、勢力図に変化が起きた大会となった。

 部員15人でノーシードから勝ち上がった川島は、エース細谷の好投が初Vの原動力となった。決勝、準決勝の連投を含む5試合で40回を投げ、防御率は1・80。緩急を付けた投球で打者に的を絞らせない頭脳的な投球が光った。バックも5試合で2失策と堅守で支え、全試合で先制点を奪って細谷の好投を引き出した。

 徳島商は5試合全てで2桁安打を記録。チーム打率3割6分8厘の強力打線で右腕村田をもり立て、6年ぶりに決勝へ駒を進めた。決勝では連投の疲れもあって頼みの村田が川島打線に捕まったものの、球威のある直球は他県の代表校にも十分通用しそうだ。

 3位決定戦を制した富岡西は、昨秋からマウンドに立つ右腕浮橋が投打にチームを引っ張った。準決勝、3位決定戦で計19回を投げ抜き、スタミナ、精神面の成長を印象付けた。攻撃陣も高打率を残した上位を中心に勝負強さを発揮し、浮橋を援護した。

 池田はあと一歩で四国大会出場を逃したものの、経験値の高いエース白川の好投は夏に向けて好材料となった。課題は準決勝、3位決定戦の勝負どころで乱れた守り。4試合で23得点と攻撃力はあるだけに、夏に向け守備力の強化が求められる。

 今大会は連合チームも奮起した。阿南工・新野・阿南光が8強入り。阿波西・吉野川も部員不足に苦しむ中、待望の1勝を挙げた。

 準々決勝で敗退した今夏の選手権出場校、鳴門も西野、竹内の左右二枚看板を軸に巻き返しを図ってくるだろう。1年生ながら140キロをマークした徳島北の右腕河野の成長も楽しみだ。

 今大会は全29試合中、1点差ゲームが延長2試合を含む5試合で、コールドゲームは2試合増えて13試合。四死球、エラーが大量失点につながり、接戦ではワンプレーが勝敗を左右する場面も多く見られた。再スタートを切る各チームには、冬場の体力強化とともに守備力アップに取り組んでほしい。

 代表切符を手にした川島、徳島商、富岡西は27日に香川県で開幕する秋季四国大会に臨む。他県の代表校を見ると、高知が高知商、高知、明徳義塾、愛媛が帝京第五、聖カタリナ学園、松山聖陵、香川は高松商、志度、英明。古豪あり、甲子園の常連校ありと強豪が並ぶが、徳島の代表3校には県勢5年ぶりとなる来春の選抜大会出場に向け、全力でぶつかってもらいたい。

Web写真館で特集

高校野球の県秋季大会の写真を、徳島新聞ホームページのWeb写真館に掲載しています。