徳島市出身の女優大塚千弘さんが、ウィーン発のサスペンスミュージカル「レベッカ」で、8年ぶり3度目のヒロイン役を演じる。12月からの大阪、東京など全国5カ所での公演を前に、大阪市で会見し「年と経験を重ねた分だけ、繊細で深みのある演技を見せたい」と意気込みを語った。

 

ミュージカル「レベッカ」への3度目の出演が決まり、抱負を語る大塚さん=大阪市

 

 レベッカは、英国の上流階級に嫁いだ平凡な米国人女性のヒロイン「わたし」が、事故死した美しい先妻レベッカの影に追い詰められていくサスペンス。原作小説をヒッチコックが映画化したことで知られ、2006年にウィーンでミュージカルが制作された。日本では08年の初演で大ヒットとなり、10年に帝国劇場などの大劇場で再演された。

 大塚さんは初演、再演とも「わたし」役に抜てきされ、200回以上を1人で演じ切り、飛躍のきっかけをつかんだ。11年にこの役で菊田一夫演劇賞を受賞。「若くて必死だった私は、『わたし』に自信を与えてもらった」と振り返る。

 今回は、大塚さんと、初挑戦の平野綾さん、桜井玲香さんの3人が持ち回りで演じるトリプルキャスト。「この役はこうあるべきだというのはない。2人が台本を読んで感じたことを私が盗ませてもらえたら」と謙虚に語る。

 3年前に俳優の鈴木浩介さんと結婚し、公私ともに充実した日々を送る。「仕事で失敗して泣いても一人じゃない」と幸せそうな笑顔をのぞかせた。

 00年に芸能界入りした大塚さんにとって、出世作でもあるレベッカに思い入れは強い。「ストーリー、音楽、キャストのどれもが素晴らしい豪華なミュージカル。平成最後の年末に、古里徳島の人にも楽しんでもらいたい」と力を込めた。

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大阪公演は、12月20~28日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで。大塚さんは22、24、25、28日(いずれも昼の部)に出演する。チケットの一般発売は10月27日から。