合同公演に向けて練習に取り組む人形座のメンバー=徳島市の阿波十郎兵衛屋敷

 恒例の阿波人形浄瑠璃の小屋掛け公演が10月8、9の両日、徳島市の徳島中央公園内の仮設舞台・小屋掛けで開かれる。13回目となる今年の目玉は、県内の人形座6座による合同公演。えびす舞を脚色した新たな人形芝居を披露する予定で、各座は練習に励んでいる。

 合同公演するのは、あわ工芸座、名月座、大谷座、阿波十郎兵衛座、駒三座、青年座。約30人が9日午後1時55分から20分間、「おいべっさん浄瑠璃街道漫遊記」と名付けた人形芝居を披露する。

 徳島のえびす舞は1体のえびす人形で演じるのが一般的だが、「おいべっさん-」では4体が登場する。観客の掛け声に合わせて徳島の特産物を次々に釣り上げたり、「傾城阿波の鳴門」に登場するお弓とお鶴に地酒でもてなしを受けたりする場面が盛り込まれている。

 昨年は、県内の5座が初めて合同で恋物語の時代物「生写(しょううつし)朝顔日記」を演じて好評だった。今回はオリジナル色を加えた外題に挑戦しようと、7月から徳島市の阿波十郎兵衛屋敷で合同練習を開始。人形の立ち位置や動きなどを打ち合わせている。

 公演には他に、平成座と城北座(いずれも徳島市)、小中学校・大学の人形浄瑠璃クラブ7団体が出演。ジャズバンドや三味線グループによる音楽公演などもある。

 公演実行委員長で青年座座長の玉井啓行さん(59)は「多彩な人形芝居が披露され、初めての人も楽しめると思う」と来場を呼び掛けている。両日とも午前11時から始まり、入場無料。