消費者庁の消費者行政新未来創造オフィスを視察する宮腰担当相(中央)=徳島県庁

 宮腰光寛消費者行政担当相は18日、就任後初めて徳島県を訪れ、県庁10階にある消費者庁の消費者行政新未来創造オフィスを視察した。視察後、消費者庁の徳島移転の可否について記者団に「来年夏に行う2020年度予算の概算要求までに結論を得る」と述べた。

 宮腰氏は、消費者庁の日下部英紀参事官の案内でオフィス内を見て回った後、消費者庁が進める消費者教育に関するプロジェクトなどに携わる鳴門教育大の坂本有芳准教授らと意見交換。「取り組むべき課題を徳島から投げてほしい」と呼び掛けた。

 テレビ会議システムを使って東京の消費者庁にいる井内正敏次長らから、徳島で進めるプロジェクトの全国展開や消費者行政に対する地方自治体の予算の状況などについての説明を受けた。板野町では町消費生活相談所を視察した。

 宮腰氏は視察後、「徳島で行われている先導的な取り組みをどう全国展開するかなど、さまざまな課題を総合的に検証して(移転についての)結論を得たい」と話した。