大塚製薬(東京)は、自社で販売しているインフルエンザ体外診断キット専用の分析装置「クイックナビリーダー」を、23日から全国の医療機関向けに販売する。ウイルスの有無によってキットに表れる色の変化をセンサーなどで読み取る仕組みで、ウイルスが少なく発色が弱い場合でも正確に判定できる。
装置は幅8センチ、奥行き12・1センチ、高さ6・5センチ。採取した鼻汁からA、B型インフルエンザ感染の有無を5分で判別できる診断キット「クイックナビ―Flu2」に対応しており、キットを装置に差し込むと、光学センサーや画像解析技術により結果を判定する。これまでは検査者が目視で確認していた。
希望納入価格は税別2万8千円。免疫血清やウイルスなどの検査試薬を製造・販売するデンカ生研(東京)が製造し、同社と併売する。