アパートの住民(左)に話を聞きながら浸水した高さなどを調べる徳島市職員=同市明神町2

 台風16号による記録的豪雨に見舞われた徳島県内は21日午前、床上・床下浸水などの被害を受けた市町村で本格的な被害状況の調査が始まった。午前11時現在の徳島新聞のまとめでは、徳島市など7市町村で床上浸水が26戸、床下浸水が67戸に上る。自治体によってはまとめきれておらず、戸数はさらに増える可能性がある。

 11戸が床上浸水、20戸が床下浸水した阿南市では、市職員が長生、横見など冠水した地区を回り、住民から被害状況を聞き取った。

 福井地区では午前8時から、職員10人が約100戸を訪れ浸水の有無などを聞き、水に漬かった高さをメジャーで測った。浸水した世帯には消毒用の漂白剤を配った。

 徳島市では床上浸水10戸、床下浸水36戸の被害が出た。市職員17人が8班に分かれて調査し、床上浸水した明神町2のアパートでは、住民から「20センチ近く浸水し、床に敷いていた布団やカーペットが使えなくなった」などと被害状況を聞き、写真撮影した。

 市は10月20日まで市民からの要望に応じて被害調査を受け付け、損害保険金の請求などに必要な罹災証明書の発行を行う。

 激しい風雨による被害の報告は21日も各自治体に寄せられている。

 那賀町木頭和無田の福井アキエさん(72)方では20日午後2時ごろ、木造平屋の作業小屋(15平方メートル)が強風で全壊した。近くの和無田八幡神社の町指定天然記念物「門杉」も、直径約40センチの枝が折れる被害があった。

 徳島市では20日午後1時ごろ、同市中常三島町3で自転車に乗っていた60代女性が強風にあおられて転倒し、腰を打ってけがをした。

 県によると、正午現在、県管理の国道、県道では5路線5カ所で通行止めが続いている。