板野東部ファミリーサポートセンターが「病児・病後児」の一時預かりを始めるために開いた研修会=藍住町の町商工会館

 板野郡内で子どもの一時預かりサービスをしている板野東部ファミリーサポートセンター(藍住町奥野)が10月から、病気の子どもや病気から回復期の子どもを預かる事業を始める。ファミサポの利用者からの要望に応えた。県内のファミサポで、病児・病後児の一時預かりを行うのは初めて。

 一時預かりは、病児保育施設を併設する病院か、かかりつけの病院を事前に受診してもらい、医師から許可書が出た場合に限り提供会員が自宅などで保育する。保護者の仕事中に保育所で発熱するなど緊急時の場合は、提供会員が保育所などに迎えに行ったり、病院に付き添ったりする。

 対象は1~12歳。インフルエンザに感染するなどして38度5分以上の高熱があったり、せきや嘔吐がひどかったりする場合は預からない。

 7月には、藍住町で提供会員17人が病気や投薬に関する研修を受け、受け入れ体制を整えた。9月に入り制度開始を周知したところ、既に利用に関する問い合わせもある。

 10月3日には、板野東部ファミサポが入居する町勤労女性センターで事業開始式を行う。

 ファミサポでの病児・病後児の預かりは、提供会員に不安があり、県内では取り組まれていなかった。

 しかし、板野東部など県内七つのファミサポを運営する県勤労者福祉ネットワーク(徳島市)と県が2年前に利用者に行った調査で、45・8%が病児・病後児の預かりがあれば「利用したい」と回答。ネットワークは、子育て世帯が多い板野東部をモデルケースとして始め、ほかののファミサポでも取り組む方針を決めた。

 板野東部ファミサポの港満海所長は「安心・安全を第一に考え、住民に信頼してもらえる体制を整えたい」と話している。