鳴門市は、7月13~18日にボートレース鳴門(鳴門競艇場)で初めて開かれたSG(スペシャルグレード)レース「オーシャンカップ」の売上額が85億400万円となり、約2億円の黒字だったことを明らかにした。来場者の宿泊など県内への経済効果は約13億円と算定した。21日の市議会代表質問で圃山俊作氏(志)の質問に山内秀治企業局長が答えた。
売上額は、舟券発売総額89億4200万円から、選手のフライングによって無効になったレースの返還金4億3800万円を差し引いた。発売総額は、予想の90億円とほぼ同額だった。
発売場所の内訳は他の競艇場などが47億8700万円で最も多く、次いで電話が31億4500万円、鳴門競艇場が4億3千万円、エディウィン鳴門(外向発売場)が9300万円など。利益は売上額から払戻金と諸経費を除いた。
期間中は家族連れらを含め県内外から2万1622人が来場し、ホテルや飲食店、タクシーなど交通機関の利用が増えた。
同競艇場では来年6月20~25日にオーシャンカップよりも人気が高いとされるSGレース「グランドチャンピオンシップ」の開催も決まった。山内局長は「市の観光・物産の効果的なPRの方策を高め、次のSGにつなげたい」と話している。