アクア・チッタパーク 牛島家具(吉野川市)
徳島市の万代中央埠頭(ふとう)の倉庫や空き地を活用し、新たなにぎわいの拠点をつくる「アクア・チッタパーク」構想が2017年度の準グランプリに選ばれた。手掛けるのは牛島家具(吉野川市)。今年9月、埠頭の中央にある倉庫を改装し、地場産品を扱うショールーム「+as wood(タスウッド)」をオープンさせた。憩いの場の整備も計画しており、構想の実現へ歩みを重ねている。
「+as wood」には県内メーカーの家具が並び、今後は出品希望者を募って雑貨や食品などもそろえていく予定。牛島家具の鎌田耕志社長(51)は「徳島の良質な手仕事製品を発信する場になれば」と語る。
向かいの空き地は、催しを開いたりガーデンウエディングをしたり、使う人によって自由な使い方ができる「シェアパーク」にする考えだ。屋外用の家具やキッチンを設けるため、今後はクラウドファンディングで資金を調達することにしている。
昨年11月には、埠頭のにぎわい創出をリードしてきたNPO法人「アクア・チッタ」と連携し、埠頭のイベント「アクア・チッタフェスタ」に初参加。空き地を電飾やパレットで装飾し、県内飲食店のブースを並べて人気を呼んだ。鎌田さんは「埠頭全体ににぎわいを広げられる空間に育てたい」と話す。