徳島県の徳島海区漁業調整と内水面漁場管理の両委員会は23日、稚魚の漁獲量が減っているニホンウナギについて協議し、11月1日から来年3月31日までを親ウナギの採捕禁止期間とすることを決めた。絶滅が懸念されるニホンウナギの資源管理につなげる。

 親ウナギは秋から春にかけて、産卵のため川から海に移動する。これまでは体長20センチを超える親ウナギに限り、1年間を通じて採捕できたが、期間中は20センチ超も禁止する。また10月1~31日は採捕自粛要請期間とする。

 来年度の禁止期間・自粛要請期間については今シーズンの状況をみて検討する。

 漁業法では、都道府県の海区漁業調整委員会が採捕の禁止や制限などを指示できると定めている。禁止期間中に採捕すれば同法違反(指示違反)に当たり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。

 全国では鹿児島、高知、静岡など9県が採捕禁止や自粛期間を設けている。