最後の運動会で力いっぱい競技に取り組む児童ら=美馬市美馬町の喜来小学校

最後の運動会で力いっぱい競技に取り組む児童ら=美馬市美馬町の喜来小学校

 本年度末で廃校になる美馬市の6小学校で25日、最後の運動会があった。時折雨の降る中、児童は一生懸命練習の成果を披露。保護者や住民も一緒になって汗を流した。各校とも例年以上に多くの人が詰め掛け、長年親しんだ運動会を惜しむかのように盛んな声援を送った。

 美馬町の喜来小では、全児童51人のほか、住民ら約300人が集まった。

 6年の財田翔馬君(12)ら9人が「オリンピックで金メダルを取った松友選手のように最後まで粘り強く頑張ります」などと宣誓。リレーや綱引き、玉入れなど24種目が繰り広げられた。

 5年の松岡功真君(11)は「みんなで協力して取り組み楽しかった。力も出し切れたし、大勢の人が見に来てくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

 美馬地区では、喜来を含む5校が統合し、来年4月に美馬小が開校する。統合される芝坂、郡里、重清東、重清西の4校でも最後の運動会が行われた。

 脇町の清水小では、全児童6人と清水幼稚園の全園児1人の計7人が参加。卒業生や住民約100人が見守った。

 6年の六車悠建君(11)が「支えてくれた両親や地域の方々に応えられるよう、精いっぱいやり遂げます」と宣誓した後、リレーやダンスなど26種目が行われた。

 5年の黒川ゆりあさん(11)は「少し足が痛かったけど、清水小での最後の運動会なので頑張った。地元の人も多く来てくれて、いい思い出になった」と話していた。

 同校の児童は来年4月から、約6・5キロ離れた江原北小に通う。