徳島に26日凱旋(がいせん)したリオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスの金メダリスト松友美佐紀選手(24)=藍住町出身=は同日午後、県庁を訪れ、飯泉嘉門知事から県民栄誉賞を授与された。同賞の贈呈は13件(12人と1団体)となった。
県庁で行われた贈呈式では、知事が「全国に徳島の名を高め、県民に勇気と希望、感動を与えました。功績は誠に大であり、県民の誇りです」と賞状を読み上げ、松友選手に手渡した。ペアを組む高橋礼華(あやか)選手(26)には特別功労賞が贈られた。
松友選手は「県民の皆さんの応援と支えがあって金メダルを取れた。徳島で育ち、バドミントンを始めたここでの生活がなければ今の私はなかった。ありがとうございました」とお礼を述べた。
知事から4年後の東京五輪に向けた抱負を聞かれると、2人は「リオまでの4年間は長く、大変な思いを経験した。まず来年の世界選手権で結果を残し、それから考えたい」と話した。
式後の記者会見では、受賞の感想について「とても光栄なことで、これを励みに今後も頑張りたい」と笑顔を見せた。
松友選手の母校の徳島中学校では午後4時から、生徒や保護者への金メダル報告会が開かれた。「タカマツペア」の活躍をたたえ、遠藤彰良市長から徳島市長スポーツ特別賞が2人に贈られた。
この後、徳島市内のホテル2カ所で祝賀会も開催。2人は金メダルを披露し「地元からの応援は特にうれしいし、力になった」と感謝の言葉を述べ、県内小中高のバドミントン選手らと交流を深めた。
27日は藍住町役場で町民栄誉賞の授与式や同町の大型量販店「ゆめタウン徳島」前の県道でパレードなどが行われる。